世界王者戦、ついに始まる。

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20170317-00

Quiksilver Pro Gold Coast

世界王者戦、ついに始まる。

2017年3月15日

86日。これが何を意味するか分かるだろうか。時間にして2,064時間。123,840分。我々はこの日が来るのを楽しみにしていた。それはチャンピオンシップツアーのヒーロー達が、ヒートに戻ってくるまでの時間だ。2017年のシーズンがいよいよキックオフした。Quiksilver Proのラウンド1とRoxy Proのラウンド2がスナッパーロックのライトハンダーで、この日おこなわれた。

この86日間は長い月日に感じるだろう。世界王者を競うトップサーファーたちがツアーのもと、一堂にかいした。

シーズンの幕開けというのは特別なもの。この世界で最高のサーファーたちのバトルがついに始まったのだ。

初日とこの日、特筆すべきは、オウウェン・ライトのミラクルなCTへの復活だろう。そして、もうひとつは興奮したルーキーたちだ。CTの壁の厚さを痛感させられたことだろう。試合を支配したのはタイトル候補たちだった。

例えば、今年度のルーキー、イズキール・ラウにオープニングヒートでCTの洗礼を浴びせたのは、ウィゴリー・ダンタスとガブリエル・メディーナだった。メディーナは実に淡々と自分のすべきサーフィンをしていた。

2014年のQuik Proと今日の調子のいいメディーナを見ていると、今大会優勝に最も近いのはメディーナのようにも思えてくる。シャーブでクリスプな波で、彼はバックハンドから繰り出すスプレーで見事なパフォーマンスを魅せた。非の打ちのない完璧なタイミングで。それはまるで王者の振る舞いのようだった。

ヒートが始まる前は、緊張でぐったりしていたメディーナだったが、見事ラウンド3へとジャンプアップした。

一方、世界王者のジョンジョン・フローレンスはストレスもなく、好調のようだ。彼は持ち前のフローと、スケーティングスタイルで、オープニングの大きなカーブからのレイバック、斬り刻むようなタイトな弧を描き、バリエーション豊かな鋭いターンを連発。ルーキー、コナー・オレアリーをコンボに追いやり、ワイルドカードのマイキー・ライトも試合そうそうに置き去りにしてしまった。

Filipe Toledo was his acrobatic self during his Round One heat. But it wasn't enough to get past rookie Frederico Morais. - WSL / Ed Sloane

Filipe Toledo was his acrobatic self during his Round One heat. But it wasn’t enough to get past rookie Frederico Morais. – WSL / Ed Sloane

フローレンス「リラックスして挑むことが出来たと思うよ。ワールドチャンピオンであることのプレッシャーも、もうないしね。自分のしたいサーフィンが出来ていると感じています」。

タイタンの戦いとでも言おうか、11度のワールドチャンピオン、ケリー・スレーターと、3度の世界王者、ミック・ファニング、さらにそこへジェレミー・フローレスが加わり、バーティカルなクラッシュとなったのがこのヒート。

ヒートを通じて、波えらびがよかったのはフローレスだった。二人の世界チャンピオンを叩くかに見えたが、逆転に必要な7.04ポイントを抱えたファニングが試合終了のブザーのなる直前に、7.13ポイントのライディングで逆転。

ファニング「ハードな試合だった。時にプライオリティーが邪魔になることがある。意識しすぎてしまうんだ。でも応援してくれる人たちのおかげで、最後まで冷静でいることができたのがよかった。結果を心配せず、このままの気持ちでツアーを回れればと思います」。

世界王者たちがうごめくヒートにあって、2012年のワールドチャンピオン、ジョエル・パーキンソンも例外ではない。パーコその成熟した素早いサーフィンで、ゴージャスな弧を描いたチューブにリンクし、エアーリヴァースを決め、観客を大いに沸かせた。

パーコは、ヒートトータル16.86ポイントで鳴り物入りのルーキー、ジョアン・ダルを打ち負かした。

パーキンソン「シーズンのいいスタートを切れたと思います。試合感覚にとってもよかった。ライディングが終わると、歓声が聞こえました。ターンの途中にも。それが、とても非現実的に感じて、アメージングでした」。

ラウンド1のラストヒートでは、18歳のイーサン・ユーイング(ワールドジュニアチャンピオン)はセバスチャン・ジーツと返り咲いたCTスターのオーウェン・ライト相手に、好勝負を繰り広げた。彼は自身のCTデビューのヒートの最初の波で、非の打ちどころのないフローと、スムースな弧を描き、エピックな9.10ポイントを手にした。ライトにこそ及ばなかったものの、素晴らしいデビュー戦となった。

CTへの返り咲きみせたオーウェン・ライト。2015年のパイプラインでのフリーサーフィンで悲劇は起こった。ワイプアウトでリーフに頭をヒットし、脳出血と診断されたのだった。彼はリハビリを余儀なくされた。それから6ヶ月。ユーイングとハワイアンのセバスチャン・ジーツから勝利するという奇跡の復活を遂げた。まさにミラクルだった。


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